浸透ポラコンとは?

浸透ポラコン(ポーラスコンクリート)とは、小澤コンクリート工業(株)(現:マテラス青梅工業(株))が、昭和50年代後半に都市洪水の発生源となる雨水の流出を抑制するという考えから開発されました。

その後、建設省の建設技術評価規定に基づき、「地盤のもつ浸透能力を十分に生かし、かつ目詰まりに対して耐久性の高い浸透型粒繻子抑制施設」としての評価(建技評第87301号)を受け、今日まで流出抑制施設として多くの実績を残しています。また、現在では、開発によって消失する自然環境に対して、質的・量的に同等の自然環境を補償するミティゲーションの考え方が重要になっています。

その意味で浸透ポラコンは生態系も含めたエコロジカルな観点から水循環の保全を進めていく施設として、流出抑制以外の新たな役割(水資源としての地下水の保全、河川の平時流量の確保、さらに地中生態系の保全、ヒートアイランド現象の防止など)も期待されています。